3コースのまくり差しが決まる条件を特定する

3コースの1着と聞いて「まくり」を思い浮かべる人は多いはず。でも実測すると、3コース1着16,898回のうちまくり差しが36.9%と、まくり(40.1%)に劣らない主力です。まくり差しはどの場で、どんな風の日に出やすいのか——そして買い目はどう変えるべきか。約2年の実測データで特定します。

結論(先に)

3コース1着のうち、まくり差し36.9%・まくり40.1%。まくり差しの出やすさは場で大きく違います(最上位6.6% vs 最下位3.0%)。そして2着の景色が別物:1コースが2着に残る率は、まくり差しなら63.1%、まくりだと22.4%(2着最多は、まくり差し=1コース、まくり=4コース)。「3の相手を1にするか、外の折り返しにするか」は決まり手の読みで決まります。

実測データ:3コースが勝つとき、何が起きているか

約2年・132,920レースのうち、3コース艇の1着は16,898回(12.7%)。その決まり手の内訳は——

3コース1着の決まり手回数3コース1着内の割合
まくり6,783回40.1%
まくり差し6,230回36.9%
差し1,936回11.5%
抜き1,725回10.2%
恵まれ224回1.3%

3コース1着 16,898R の決まり手内訳。

3コースの1着は「まくり差し」(36.9%)と「まくり」(40.1%)が主力です。同じ3コース1着でも、この2つはまったく別のレースになる——それがこのコラムの本題です。

まくり差しが出やすい場はどこか

「3コースまくり差し」が全レースに占める割合(上位8場)

浜名湖6.6%児島6.1%丸亀5.6%蒲郡5.5%5.3%下関5.3%鳴門5.3%びわこ5.2%

各場の全レースのうち、3コース艇がまくり差しで1着になった割合。

順位3Cまくり差し率3Cまくり率全レース数
1浜名湖6.6%4.7%5,958R
2児島6.1%3.8%5,352R
3丸亀5.6%3.8%5,750R
4蒲郡5.5%4.1%5,773R
55.3%3.7%5,690R
6下関5.3%3.5%5,361R
7鳴門5.3%6.7%5,073R
8びわこ5.2%5.5%5,398R
9尼崎5.2%4.0%5,419R
10大村5.1%3.3%5,844R
11桐生5.1%5.1%5,617R
12三国5.0%5.8%5,573R
13唐津4.8%4.1%5,595R
14芦屋4.3%4.2%5,623R
15多摩川4.3%5.5%5,522R
16平和島4.2%7.3%5,089R
17宮島4.2%5.6%5,797R
18常滑4.2%3.9%5,940R
19若松3.8%5.3%5,474R
20住之江3.8%5.4%5,663R
21江戸川3.7%6.3%4,952R
22戸田3.6%9.2%5,592R
23徳山3.1%4.1%5,298R
24福岡3.0%8.2%5,567R

3コースまくり差し30回以上の場のみ。太字は最上位・最下位。

最上位(浜名湖 6.6%)と最下位(福岡 3.0%)では2.2倍の開きがあります。まくり差しは「1コースが先に回り、2コースとの間に隙間ができる」水面で決まりやすく、場の性格が色濃く出ます。

風速との関係

風速3Cまくり差し率3Cまくり率レース数
0〜1m4.8%4.4%32,412R
2〜3m4.7%4.9%60,185R
4〜5m4.6%5.8%29,778R
6m以上4.6%6.3%10,545R

全国の全レースに占める割合。風速は発走時の公式値。

まくり率は風が強いほど上がり(最弱風帯比+1.9pt)、まくり差し率はほぼ横ばい(同-0.2pt)。風で増えるのは、豪快に外を回る「まくり」の方——強風でスタートや1・2コースの壁が乱れたとき、3コースはハンドルを切り込むより全速で押し切る形になりやすい、と読める結果です。

買い目が変わる:2着に残るコースが違う

決まり手1コース2コース3コース4コース5コース6コース
3コースまくり差しの2着63.1%16.0%0.0%10.6%7.4%3.0%
3コースまくりの2着22.4%19.9%0.0%28.2%20.2%9.3%

3コースが1着のとき、2着に入った艇の実コース分布(横に足すと約100%)。

1コースが2着に残る率は、まくり差しなら 63.1%、まくりだと 22.4%(差は丸め後で40.7pt)。2着の最多は、まくり差しが1コース(63.1%)、まくりが4コース(28.2%)でした。まくり差しは1コースの内側を締めるのではなく「先マイした1コースの引き波の内を突く」攻めなので、1コースは前に残りやすい。一方まくりは1・2コースをまとめて引き波に沈めるため、2着はまくりについて行った外のコースになりやすい——表の分布は、この舟券セオリーを実測で裏付ける形です。

配当も違う

決まり手3連単配当の中央値サンプル
3コースまくり差し4,090円6,227R
3コースまくり6,110円6,780R

1着3コースのレースの3連単払戻(100円あたり)の中央値。

中央値で見るとまくり(6,110円)のほうがまくり差し(4,090円)より高配当です。2着コース分布とつながる話で、人気の1コースが連に残るかどうかが配当の水準を分けています。

初心者向け解説:まくりとまくり差しの違い

「まくり」は3コース艇が1・2コースの外側を全速で回り切る攻め。「まくり差し」は外に張り出した後、1コースと2コースの間(または2コースの内)へハンドルを切り込む攻めです。同じ「3コースの1着」でも、外を回るか・間を突くかで、2着に残る艇も配当もまるで違います。3コースの艇を軸にするときは「この選手はどちらのタイプか」(出走表の決まり手欄・コース別成績)まで見るのが上級者への一歩です。

実践:どう買いに活かすか

3コースの艇を頭で狙うときは、①その場のまくり差し率(上の表)、②当日の風速、③その選手の決まり手傾向、の3つを確認。実測の2着分布に沿うなら、まくり差し型の相手は1コースを厚め(3コースまくり差しの2着の63.1%)、まくり型の相手は4コースを厚め(同28.2%)が基本形。同じ「3頭」でも相手の組み方で回収は大きく変わります。

注意点

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本コラムは公式公開データを当サイトで集計・分析したもので、将来の的中や利益を保証するものではありません。舟券の購入は20歳以上・自己責任で、無理のない範囲でお楽しみください。

データ出典: BOAT RACE オフィシャルの公開データを当サイトで集計(集計期間 2024-03-01〜2026-07-26 / 132,920レース(うち3コース1着 16,898R)の実測)。「コース」は進入後の実コース(枠=艇番とは区別)。


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